しゃべるスマートフォン

ハート

愛着を感じるパートナーへと進化するスマホ

スマホが持ち主に、音声やディスプレイの表示で話しかけてくるエモパーという機能をシャープが開発し、既にスマホに搭載しています。
同社が開発を進めるAI(人工知能)のココロエンジンを基本にした画期的な試みとして注目されています。

これまでのスマホは、メール、webサイト閲覧、通話、SNSなどすべて、持ち主がスマホに対して能動的に操作をして、操作通りにスマホが機能するという使い方でした。
しかし、人間は機械を受動的で情緒的に使えると、返答や能動的行為を求められない気楽さから、安心感が生まれます。
スマホを活用して積極的・能動的に、情報を得るという使い方とは別に、あいまいなことを話しかけられるとリラックスできるのです。

元々、シャープはきれいな画像を映し出す液晶画面の技術に定評があり、画像を映し出す技術では世界一と言っても過言ではありません。
でも技術だけでは、多様化するユーザーの要望には応えることは無理だとして、スマホが人に近づき寄り添う環境を作ろうと「タイミングを見て話しかける」「エモパー」が開発されました。

具体的なエモパーの機能

自宅では起床や出掛けるタイミングで音声により話し掛け、外では音声ではなくディスプレイに文字を表示して語り掛けるなどあらかじめ設定したとおりに切り替えることが出来ます。
言ってみれば、目指すところは聞き分けの良いお利口なペットと言ったところでしょうか。

「サクラのお花見」に行きたいと思った人は、スマホを使ってサクラの開花情報や天候など各種の情報を検索して集めることが出来ます。
しかしサクラを見に行きたいという欲求そのものは、多くのケースで、友人に聞いたりテレビで情報を得たり、何らかの受動的な形の情報を得て気持ちが誘発されたものです。
エモパーは、「サクラを見に行ったら?」のように提案する形で、あいまいに情報を提供することも可能です。
情報の提供は、スマホの持ち主の行動とコンテンツとをマッチさせることでもあり、将来はビジネスに結び付ける仕組みも考えられています。

エモパーの内部構造

エモパーの内部構造はスマートセンシングと音声の合成、プライバシー保護の主に3種類の技術からなります。

「スマートセンシング」とは、GPS機能の活用により、スマホの持ち主の位置情報を取得して、行動の情報を推定しようとする技術です。

「音声合成」とは、外部協力企業(ウェザーニュース、時事通信社、Yahoo!など)の様々なデータに基づきスマホ端末上で、ケース・バイ・ケースで言葉を選択し合成する技術です。
現在3つのキャラクターがそれぞれ数千種類のセリフを持っているそうです。

「プライバシー保護」は、大部分のデータ処理をスマホ端末上で行う技術で、データをサーバに残さないことにより個人の情報が外部に漏れることを防ぎます。

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